【衝撃の9ヶ月目】年少インターのオープンスクールは、まさかの「マッチングの場」だった

我が子の進路にインターを考え, 小学校インターのオープンスクールに参加するエピソードのサムネイル画像

みなさん、こんにちは!マーマです。

プリスクールに通い始めて9ヶ月が経った頃、年少(3〜4歳)を対象にした、小学校インターのオープンスクールに参加してきました。

マーマ
マーマ

正直に言うと、私の中では「学校のカリキュラムや施設を紹介してもらう見学会」くらいのイメージでした。「どんなカリキュラムや施設なのかな?」とワクワクして向かったのですが……そこで私を待っていたのは、周囲のハイレベルな子どもたちに圧倒され、娘の様子に冷や汗をかく「大ピンチ」の連続でした(笑)。

今日は、そのオープンスクールで見た景色を、包み隠さずお伝えします。

1. 開始前の塗り絵タイムで、早くも突きつけられた現実

教室に入ると、まずは緊張をほぐすための「塗り絵タイム」。同じテーブルには私たちを含めて3名の児童が座りました。

初めての場所で緊張し、足取りも重かった娘。それでも、キャラクターや動物のイラストが描かれた紙を前にすると、大好きなピンク色のペンをギュッと握りしめ、無言のまま塗り始めました。

しかし、ふと周囲を見渡して、私は親として圧倒されてしまったのです。

隣の席の男の子は、日本人のご両親ですが、お父様が当たり前のように流暢な英語で話しかけています。そしてもう一人の女の子は、まるでお受験の当日かのようなきちんとした装いで、塗り絵も線からはみ出さず、とても綺麗な色使いで取り組んでいました。「あぁ、ご家庭の教育が隅々まで行き届いているんだな」と一目でわかる雰囲気です。

一方、うちの娘はというと、大好きなピンク色のペンを一本手に取り、イラストの女の子の顔も服も、全部ピンク一色に塗りつぶしていました(笑)。娘の中に「色を塗り分ける」という概念は、どうやらまだ存在しないようです。見守ってくださっていた先生からは「That’s humorous.(面白いね)」と英語で声をかけていただきましたが、娘は一切動じることなく黙々と塗り続けていました。

私としては、この時点ですでに「あ、これはちょっとピンチかもしれない」というフラグが立っていました。

2. 「イッツブロークン」3歳児の完璧な文法に冷や汗

そして、そこへ追い打ちをかける出来事が起きます。

正面に座っていた男の子が手に取った色鉛筆の芯が、ポキッと折れていました。するとその子は、折れた芯を見た瞬間、本当に軽やかにこう言ってのけたのです。

「It’s broken.」

私は心の中で「えっ!?」と叫びました。単語を知っているだけでもすごいですが、幼児がこの表現を瞬時に正しく口にできることに驚愕したのです。単に「break(壊す)」という動詞の原形を使うのではなく、「broken(壊れている状態)」という過去分詞を正しく選択していること。さらに、「It is」を省略した「It’s」を自然につけて、完璧な文章として成立させていること。

「インターを目指す子たちは、3歳にしてもうこんな風に英語の文法構造を感覚で使いこなしているの…!?」

インターのオープンスクール、恐るべし。私の焦りは急上昇していきました。

3. 自己紹介ゲームで直面した、「言葉が出てこない」現実

塗り絵タイムのあと、いよいよオープンスクールが始まりました。

グループごとに数名で輪になって座り、「My favorite shape is… heart!(私の好きな形はハートです)」というように、好きな形や好きな食べ物を英語で紹介しながらボールを転がしていくゲームです。親も一緒に参加します。

三角(トライアングル)、四角(スクエア)、丸(サークル)……と、形の名前がどんどん挙がっていきます。なんとなく「同じ単語は言ってはいけない」という空気が漂う中、正直、私自身も英語で言える形の名前がもうハートくらいしか残っておらず、内心焦りながら自分の順番を乗り切りました(笑)。

そして、後半になって娘の順番が回ってきてしまいました。ゲームのルールがよく分からない、英語も出てこない、恥ずかしい——そんな様子で、娘は何も話せないままボールを転がすだけで終わってしまいました。

好きな食べ物も、結局ママが代わりに答えることに。「マズイ、マズイぞ……」と、内心冷や汗をかいていました。ちなみに他のお子さんたちは、たどたどしい場面がありながらも、それぞれ自分の言葉でゲームに参加できていました。

4. 見学で実感した「探究の仕掛け」と「シンガポール算数」

ゲームのあとは、教室を移動しながらカリキュラムや施設の説明を聞いて回りました。そこでは改めて、子どもが「知りたい!」「関心が湧いた」となったその時の衝動をすぐに行動に起こせる「探求心を育む仕組みづくり」と、世界的にも注目されている「シンガポール算数」という手法が取り入れられていることに強く関心を持ちました。

【自発的に学べる図書スペース】

図書スペースでは、以前見学させていただいた時と同じように、子どもが関心を持ったその場で床に座って本を広げられる作りになっていました。それに加えて、図書室そのものを教室として使い、授業で出された課題をその場で本棚から調べられるようになっているとのお話も伺い、「自発的に学べる環境づくり」がここにも一貫して息づいているのを感じました。

また、その図書スペースのある教室では、「この部屋にあるハートや三角の形を見つけよう」という課題も出されました。教室内を動き回りながら答えを探すゲーム性のおかげか、娘も少しずつ場に馴染み始め、他のお子さんたちと同じように形を見つけていくことができました。簡単な英語での出題ではあったものの、「形を見つける」というシンプルな課題だったので、この難易度ならなんとかついていけそうだと、少しほっとした瞬間でした。

【シンガポール算数の凄さ】

シンガポール算数とは、1980年代にシンガポール教育省が開発した独自の算数カリキュラムです。国際学力調査のPISAやTIMSSでシンガポールは算数・数学分野で常に上位を維持しており、直近の調査でも小4・中2ともに1位を記録し、世界的に注目されています。

シンガポール算数は、いきなり「1+1=2」と答えを覚えさせるのではなく、「なぜそうなるのか」を、具体物→絵や図→数式、という3段階を踏んで理解させていく指導法です。

たとえば「りんごが1個あります。もう1個増えると何個になりますか?」という問題も、まずは実際におはじきやブロックを使って手を動かし、次に絵や図(線分図)に置き換えて関係性を目で見て理解し、最後にようやく「1+1=2」という数式にたどり着く、というステップを踏みます。

答えを暗記する算数ではなく、「なぜその式になるのか」を体で理解してから数式に進む、という考え方が根底にあるのだと知り、なるほどと感心しました。

5. 合格のボーダーラインは「先生の英語を理解できるか」

フリートークの時間に、思い切って先生に「入学を希望する場合、どのくらいのレベルが求められるのか」を聞いてみました。

マーマ
マーマ

いただいた答えは、「日常の英会話が一定理解できるレベル」というものでした。

国語や算数など他教科についての言及も特にありませんでした。インターによっては、親の英語力も重要視されるケースもあると聞きますが、私が参加したインターでは、特に基準としては設けられてはいませんでした。

先生が話す優しいレベルの英語をちゃんと聞き取り、指示を理解できるか。それが、この学校の授業についていけるかどうかの明確なボーダーラインとして設定されているのだと感じました。

6. 最後の関門。「ダイヤモン」が起こした小さな奇跡

そして最後に、もう一度グループごとに席に着き、スクリーンに映し出された動物や虫、植物の画像の中から「形」を見つけて英語で答える、という課題が出されました。

座席順にスクリーンの前へ出ていき、お花の模様の中のハートや、牛の模様の中の丸(サークル)など、他のお子さんたちが次々と正解していきます。そして、またしても娘の順番は最後でした。

映し出されたのは、昆虫の羽。そこにはダイヤの模様が隠れていました。「これは、たぶんうちの子には分からないだろうな……」と、正直かなり覚悟していました。

娘は少し緊張した様子でおずおずと席を立ち、スクリーンの前へ。模様のある部分を指差すところまではできました。でも、それを英語で答えるのは、また別の話です。

先生からも優しく「OK!…and?(それで、形は?)」と促され、教室に沈黙が流れます。

他のお子さんたちも、思わず答えを言いたそうにそわそわしているのが分かりました。親としても、いっそ誰かに答えてもらった方が娘へのヒントになるのに……と願うほど、長く感じる沈黙でした。

すると、娘が突然、小さな声でぽつりと言ったのです。

「ダイヤモン」

心の中で「ダイヤモンド」と唱えていた私よりも、最後の子音を飲み込むような、娘の方がはるかにネイティブに近い「ダイヤモン(Diamond)」という見事な発音でした。

それまでのゲームでの様子から、他のお子さんも保護者も先生も、「きっとこの子には答えられないだろう」と皆が思っていた(ごめんね!)中での、突然の正解。静まり返っていた教室に、他の児童の保護者や先生から「おぉ!」「ワオ!」と驚きの声が漏れました。その瞬間、私の顔からもたまらず笑みがこぼれていました。

まとめ:オープンスクールは「マッチングの場」だった

すべてが終わってみて気づいたことがあります。

私の中では、オープンスクールとは「学校のカリキュラムや施設を紹介してもらうためのもの」だと思っていました。しかし実際には、そこには「子どもと学校の相性を見る」という側面がしっかりと含まれていたのです。

オープンスクールの形式は学校によって様々だと思いますが、少なくともこの学校では、「児童自身にすでに『発信力』や『参加する姿勢』が求められている」というインターのリアルな基準を肌で感じることができました。

入学するとなると、残すところ準備期間はあと2年。受験となると1年半ほどです。果たして間に合うのか…。この日の感想としては、道のりは険しいかもしれない、という感覚が残りました。

マーマ
マーマ

それでも、我が家にとってインターは、今も一番惹かれている選択肢であることに変わりはありません。ただ、これまでの記事でも綴ってきた通り、私たちが本当に大切にしたいのは「この一本の道に絞り込むこと」ではなく、「選択肢の幅を持っておくこと」です。

この日の経験も一つの糧にしながら、焦らず、我が家にとって納得できる道を、これからも探し続けていきたいと思います。

最後の最後に見せてくれた娘の「ダイヤモン」の底力にも、しっかり背中を押してもらいました!

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