【IB学校見学】「授業中に動いてもいい!?」私が目撃した、グローバル基準の自発的アウトプット教育の現場

我が子の進路にインターに関心を持ち、インター見学にいくエピソードのサムネイル画像

みなさん、こんにちは!マーマです。

 縁があって、あるインター経験者の先輩ママからご紹介いただき、お子さんが通うIB(国際バカロレア)認定のインターナショナルスクール(小学校)を見学させていただけることになりました。 

当時の私は、「インターってどんな雰囲気なんだろう?」「本当に小さいうちから通わせる価値があるのかな?」と、ワクワクと少しの疑問を抱えながら校門をくぐりました。 

マーマ
マーマ

しかし、そこで目にしたのは、私が知っている「日本の学校教育」の概念を根底から揺さぶるような、素晴らしい学びの空間だったのです。 今日は、私が現場で目撃した衝撃と感動のリアルをお届けします!

1. 「座っていなくてもいい」少人数クラスと自由なアウトプット

教室に入ってまず驚いたのは、1クラス15名足らずという少人数制の環境と、子どもたちの自由な表情でした。

日本人の児童だけでなく、外国にルーツを持つお子さんたちも目立ち、校内にはごく自然に多文化な空気が流れていました。

そして、授業の光景が本当に衝撃的だったのです。

  • プロジェクターで映し出されたスクリーンの周りに皆が立ち、自由に活発な意見を出し合う
  • 各々が課題への対応のために、教室内を自由に動き回って制作物に取り組んでいる
  • 音楽の授業では弦楽器を学び、放課後の課外アクティビティでは複数のスポーツの中から選べる仕組みになっている

廊下に飾られていたお絵描きのテーマは、「誰かとケンカしたときに仲直りする方法は?」という問いに対する子どもたちの回答でした。一人ひとりが自分の頭で考えたアイデアが、色鮮やかな作品として表現されていました。

知識を暗記してテストで点数を取る「インプット型」ではなく、自分の考えを形にする「自発的なアウトプット」に主軸を置いた教育が、そこには当たり前に存在していたのです。

2. 「落ち着きのない子にならない?」大人たちの懸念への回答

授業中、子どもたちが自由に動き回って作業する姿を見て、私はふと疑問に思いました。

「こんな風に着席の習慣が持てないと、大人になって日本社会で働くことになった時に文化の摩擦が生じるんじゃないかしら……?」

そこで学校側へ思い切って質問してみたところ、先生から返ってきた言葉がとても印象的でした。

「授業スタイルが必ずしも着席を求めないからと言って、落ち着きのない子になるわけではありません。じっと座っていても授業に関心を持てていない子より、動きながらでも能動的に授業へ向けて思考を巡らせていること(能動的な思考)を、私たちは何より重視しています。」

この言葉は、私の心に深く、深く刺さりました。

正直に言うと、見学に行った時点では、私自身「どんな学びのスタイルが理想か」という明確な軸を持っていたわけではありませんでした。むしろ、ぼんやりとした状態だったと思います。ですが、この先生の言葉を聞いて、「学びとは、そもそも何のためにあるのか」という問い自体にハッとさせられたのです。 

マーマ
マーマ

私が子どもの頃に受けてきたのは、「みんなと同じように静かに座り、先生の言うことを聞くこと」が前提となる教育でした。しかしここでは、静かに着席して話を聞けるかどうかを土台に置き、そのうえで学びを組み立てるよりも先に、まず子どもの探究心や創造性を引き出し、能動的に学ぼうとする姿勢そのものを養うことを重んじています。そちらを優先する方が、子どもにとっての学びの価値は本質的に高まるのではないか——そんな感覚が、この瞬間、自分の中に芽生えたのを覚えています。

3. 本棚の横でそのまま地べたに座る図書館。「生涯学び続ける人間」を育てる工夫

校内を案内してもらう中で、特に印象深かったのが「図書館(ライブラリー)」の設計です。

なんと、本棚のすぐ横の床にそのまま地べたで座り込んで本を読めるスペースになっていました。

理由を尋ねると、「子どもが『これ面白そう!』と関心を持ったその瞬間に、すぐその場でページを開いて知識を吸収できるようにするため」とのこと。

「なるほど、形から入るのではなく、子どもの興味の動線を何より優先しているんだ」と直感的にすごく納得しました。

この学校の教育コンセプトの根底にあるのは、「学び続ける楽しさを伝えること」。

先生方の役割は、知識を教え込むことではなく、子どもたちの興味・関心をいかに惹きつけるか。幼少期に「学ぶって楽しい!」「自ら知りたい!」という習慣をつけることで、これだけ変化の激しい時代においても、一生涯にわたって自分で学び続けられる人間を育てようとしているのだと実感しました。

4. 制度の壁(一条校問題)と「国語」への配慮

一方で、学校側も日本の教育制度との間で様々な工夫と葛藤をされていることが伺えました。

一条校(日本の文部科学省が認める認可校)としての認定を得ている学校は、実はまだ限られているのが今の日本のインターナショナルスクールの実情です。だからこそ、日本で生活していく子どもたちの将来を見据え、国語に関しては日本の学習指導要領に沿うような形でしっかりと日本語の学びも重視して教育を実施していると教えていただきました。

グローバルな探究教育を軸に据えながらも、日本で生きていく上で、アイデンティティの根幹となる日本語(母語)を大切にしてくれていることが、親としての大きな安心感に繋がりました。

『国語(日本語)』の教育方針やカリキュラムは、インターナショナルスクールによって大きく異なります。インターを検討する中で、お子さんの母語やアイデンティティの形成も大切にしたいとお考えの方は、見学時などにぜひ確認してみてくださいね。 

5. 「オープンマインド」という、もう一つの気づき

先ほどの「ケンカした時の仲直り方法」の絵の課題には、実はもう一つ印象的なポイントがありました。文言を入れてもよく、その文言は何語で書いてもよい、というルールになっていたのです。

不思議に思って先生に尋ねたところ、「IB教育では、オープンマインドであることをとても大切にしています」という答えが返ってきました。

この話を聞いて、改めてこの課題を見直してみると、「通常の美術の授業」ではないことに気づかされました。私が経験してきた「テーマに沿って描く」というスタイルとは、根底からアプローチが違っていたのです。 

一般的な美術の授業というと、絵を通じて何かを表現する力、対象をよく観察する力、道具の使い方や技法を身につけることが、主な学びとして語られることが多いように思います。

ですが、この課題では、そこに「オープンマインドであるとはどういうことか」を自分なりに考え、それを自分の表現として形にする、という層がもう一つ重なっていたのです。美術という一教科の枠を超えて、思考力や価値観そのものを育てる、教科横断的な学びになっている——そのことに、腑に落ちた瞬間でした。

改めて振り返ると、単に英語という一つの言語が使えるようになることがゴールなのではなく、多様なバックグラウンドを持つ相手と、言葉の壁を越えて心と心で理解し合おうとする姿勢そのものを育てようとしているのだと実感しました。

と同時に、「この素晴らしいオープンマインドの精神を持ち、世界中の人々と心から理解し合うためには、やはり何よりもまず、彼らと直接対話するための『英語力』という確固たる土台が絶対に必要だ」という、私の中での揺るぎない優先順位が形作られていった時期でもありました。 
この「惹かれる理由」については、別記事でじっくり掘り下げているので、気になる方はそちらもあわせて読んでみてください。

まとめ:一人の大人として「羨ましい!」と感じた静かな感動

実は見学に行く前、バカロレア(IB)のパンフレットに書かれている「使命」や「目指す学習者像」といった難しそうな言葉を読んでも、「なんだか良いことが書いてあるな〜」くらいの漠然とした認識でした。

でも、実際の現場で、目を輝かせながらのびのびと楽しそうに授業を受ける子どもたちの姿を目にした時——

一人の大人として、「こんな素敵な環境で学べるなんて、心から羨ましいな」「子どもの頃、こんな学校に通いたかったな」という、静かで確かな感動が胸の中に込み上げてきました。

これまで見てきた日本の従来の教育現場とは全く異なる、自由で能動的な空気。

「娘にも、こんな風に学びを楽しめる人生を歩んでほしい」

マーマ
マーマ

「いつか娘が、この素晴らしい環境(IB)で羽ばたけるように。そのためにも、まずは幼児期からしっかりとした『英語の土台』をプレゼントしてあげたい」。この見学での静かな感動が、私が本格的にプリスクール探しへ踏み出す、最大の原動力となったのです。 


コメント